2008年2月29日金曜日

佐々木のS。ならば。

 18時過ぎに稽古場に着いたらランちゃんが独り座っていた。隣のテーブルからはダムの崩壊による村の壊滅について鯵坂と麻上とMTの話し合いが聞こえていた。

 自分は気づかない間に死んでしまったのかと思った。


 チョークではいつも上手に字がかけないなと思った。ランちゃんと手紙を出しに行った。じゅんがいつものように高いエネルギーを出していた。自分の身体が持つ気持ち悪さを褒められた。振りが変わった。アルファベットの並び順が正確に思い出せないことがわかった。

 鯵坂の私服はデフォルトされていた。ラーメンズを観た。ラーメンを食べることになった。戸山公園の入り口にポツと立っているじゅんに土曜の稽古の時間を伝えに行ったら、「どーしたぁ?」と優しく聞かれた。遅れてきたヒーローは決して目を合わさずに「おつかれ」を言った。


 ラーメン屋があるとおもっていたところは焼肉屋になっていた。みんなは自分の勘違いに優しかった。鯵坂は帰った。ラーメン屋は混んでいた。麻上をいじった。麻上はとんこつラーメンを実に美味しそうに食べた。ランちゃんと麻上が仲良くなると森口作品の冒頭の面白さが半減するなと思った。おごる素振りを見せてから店を出たら二人がレジで困っていて面白かった。


 皆で話し合いをした割には情報の共有が全くおざなりになったままだと思った。キャリアアップをちゃんと考えているランちゃんを尊敬した。とんこつラーメンと甘物が共存する女性の胃袋はすごいと思った。麻上のメモはかわいらしかったがランちゃんのは汚かった。自分はストレスフルな状況を我慢できないので我慢できる二人はすごいと思った。すごいと思った割りにグダグダな解散をしてしまった。


 ダムなんてなくていいのに。人と仲良くなるときにSだとよく言われることに気づいた。とうぶんはSで落ち着こうと覚悟を決めた。

 Sです。Sでした。


 ささき。

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